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疥癬(かいせん)とは

疥癬(かいせん)とは、無気門亜目ヒゼンダニ科のダニ、ヒゼンダニの寄生によって発生する皮膚感染症。湿瘡、ひぜんとも呼ばれる。

ヒゼンダニの交尾を済ませた雌成虫は、皮膚の角質層の内部にトンネル(疥癬トンネルという)を掘って寄生する。疥癬トンネル内の雌は1日に2-3個、総数にして120個以上の卵を産み落とす。幼虫は約14日で成虫になる。

交尾直後の雌成虫が未感染の人体に感染すると約1ヵ月後には発病する。皮膚には皮疹等が発症し、自覚症状としては皮膚の強いかゆみを感じる。皮疹には腹部や腕部、脚部に赤い小さな丘疹、手足の先に多い疥癬トンネルに沿った線状の皮疹、さらには割合は少ないが外陰部を中心に小豆大の結節の3種類が見られる。

時にはノルウェー疥癬(過角化型疥癬)と呼ばれる重症感染例もみられ、何らかの原因で免疫力が低下している人にヒゼンダニが感染した場合に発症し、通常の1000倍以上のダニが寄生する。この場合感染力は極めて強く、同じ寝具を使う等濃厚な接触をしなくとも簡単に感染が成立してしまうので注意が必要。

治療薬には塗り薬の他に飲み薬もあり、保険適応外のものもある。

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